巨人が“阿部野球”を貫き強敵から今季3度目のサヨナラ勝ちで1勝をもぎとった。延長12回、先頭丸が左前打で出塁した。代走にオコエを送り、代打小林の犠打で1死二塁。吉川が初球を右越えへのサヨナラ二塁打で勝負を決めた。8回から5イニング連続で得点圏に走者を進め、最後の最後で報われた阿部監督は「本当に遠い1点だったと思いますけど、勝ったんでうれしいです」と喜んだ。

交流戦初戦だった29日は、1点を追う6回無死一、三塁でオコエの3球連続のセーフティースクイズが得点につながらず賛否を受けた。ここまでの得点圏打数は369打数でセ・リーグ2位タイ。一方で得点圏打率は1割9分5厘で同ワーストにとどまり、総得点数114は12球団ワーストと低調を極める。「だから、無死一、三塁でセーフティースクイズやるんですよ。その気持ちは分かってください」と思いの一端を明かした。

シーズン前にチーム全員の前で約束した。自己犠牲の精神を持ち、チームとして1つ先の塁を狙う。「僕が始まった時に言ったことですし、こういう勝ちはでかいし、1点もぎ取るんだっていう、そういう野球を僕はぶれずにやっていきます」と4時間29分の大接戦に手応えを見いだした。

潮目を変える1勝にすべく次戦がまたさらに大事な一戦になる。「野球って難しいなって思いながら見たりサイン出したりしている。爆発するか分からないですけど、何とか野手で勝ったという試合を、1試合でも多く作ってほしいなと思います」と阿部監督。収穫と課題を持って次戦に臨む。【為田聡史】