“さちとら必勝方程式”で自力優勝の可能性を取り戻した。日本ハム先発の山崎福也投手(31)が、6回5安打1失点で7勝目を挙げた。女房役の伏見寅威捕手(34)は2点リードの4回1死二、三塁で右前へ貴重な2点適時打を放ち、援護した。山崎の先発時、伏見が適時打を放った試合は無傷の7連勝。名コンビの活躍で39日ぶりに貯金を5に伸ばし、7月は12勝7敗2分けで勝ち越した。
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山崎が気心知れた伏見とのコンビで、爽快な1勝を呼び込んだ。5月30日、甲子園での阪神戦以来62日ぶりにつかんだ白星。「長かったなあって感じです」。最後の勝利の後、6度登板し未勝利。「こういうのがあるのがプロ野球。でもまあ…勝てないと、きついっちゃきつい。へこたれずに。いつかこういう日が来ると思いながら、やってました」と、振り返った。
勝負どころで貴重な一打を放ってくれたのは、オリックス時代から支えてくれているアニキ分だ。4回1死二、三塁、伏見が右前適時打で、リードを2点から4点に広げた。「前の打席が三振だったので。たまたまです」と伏見は謙虚だが、山崎は「オリックス時代からそういう場面で打ってくれていた。僕の中では強打者。いつも何とかしてくれる」と最敬礼。移籍初勝利を挙げた4月9日ソフトバンク戦から山崎が先発し伏見が適時打を打った試合は、7連勝となった。
1週間前に味わった悪夢を振り払ってくれたのも、伏見だった。23日のオールスター第1戦で先発投手兼指名打者として出場。歴史的な“大谷ルール”で初参戦し1安打も、2回に球宴ワースト9失点を食らった。「めちゃめちゃ気にしてました。ボコボコにされて不安な気持ちだった」。登板前に、その思いを伏見に伝えると「関係ないでしょ」と一蹴。お祭りはお祭り。ひと言で気持ちを落ち着かせ、好投を引き出した。
“さちとら”の奮闘で、チームは再び自力優勝の可能性を取り戻した。オリックスで昨季までリーグ3連覇を経験した山崎は言う。「この時期が本当に勝負。自分ができることをしっかりとやるということを頭に入れて。チームの雰囲気とかも、いい雰囲気でいければ」。各自が役割を果たしつつ常に明るく。絶えず勝者のメンタリティーを、注入し続ける。【永野高輔】
▼郡司(今季4度目猛打賞)「逆方向にいい打球が出ているときは良いとき。調子が上がってきている。夏のきつい時期になってくると思いますが、しっかり打撃で貢献していけたら」
▼浅間(6回1死二、三塁で2ランスクイズ成功)「任務遂行いたしました」
▼日本ハム・マルティネス(1回に決勝打となる2点適時二塁打)「今日の勝利に貢献できて良かった。今日は“通訳パワー”。高橋通訳から『今日も打てる』って言われたからね」



