パ・リーグ首位のソフトバンクが、2位日本ハムとの直接対決3連戦の初戦を制した。5点差を追いつき、5-5の延長10回に正木智也外野手(24)が決勝の3号ソロ。1死走者なしで左腕宮西の直球をバックスクリーン左まで運んだ。5点差逆転は16年以来8年ぶり。連敗を2で止め、優勝マジックは一気に2減らし、M21とした。32試合を残してシーズン勝ち越しも決定した。

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ソフトバンクが8年ぶりの大逆転劇を見せた。3回までにエース有原が5失点。まさかの乱調で5点ビハインドを強いられたが、強力打線が黙っていなかった。4回に栗原、山川の2者連発などで一挙5得点。16年6月29日のロッテ戦(ヤフオクドーム)以来となる最大5点差逆転勝利だ。2位日本ハムとの敵地3連戦でカード初戦を取った。

試合に終止符を打ったのは3年目の正木だ。5-5の延長10回1死走者なし、宮西の直球をバックスクリーン左に運んだ。「この前の試合でスタメン落ちしたので。すごく悔しい思いもしましたし、連敗していることも分かっていたので」。21日の楽天戦では9試合ぶりに出場なく、サヨナラ負けを見つめるしかなかった。22日の移動日をはさんでリベンジの3号決勝ソロ。仙台の悔しさを北の大地で晴らした。

22日の移動日は三浦、川村とジンギスカンを食べてリフレッシュ。宿舎に帰れば「先発、中継ぎの映像をしっかり見ました」と準備を怠らなかった。黒星をつけた宮西の映像も当然「見ました」。宮西は正木との対戦前まで右打者には18打数無安打だった。「宮西さんは今年、右バッターに0割0分0厘だった。『初ヒット打ってきます』って村松コーチに言ったら打てました」。最高の形で通算859試合目の登板だったベテラン左腕との真剣勝負を制した。

打線の奮起に加え、この日はリリーフ陣も無失点リレー。今宮や栗原、牧原大の好守備も光った。小久保監督は「本当に打線がよくつながったし、リリーフ陣がしっかりしのいだ。あとは守備。ああいうプレーが勝利につながった」とたたえた。連敗を2でストップ。2日足踏みしていた優勝マジックも一気に2つ減らした。M21でシーズン勝ち越しも決定。0-5からでも勝ちきる。小久保ホークスはしぶとく、強い。【只松憲】