リーグ4連覇と史上5校目の大学4冠を目指す青学大が国学院大に先勝した。
1点ビハインドで迎えた2回。同点に追い付き、なおも2死二塁。初スタメンの山口翔梧内野手(1年=龍谷大平安)の左前適時打で逆転に成功した。山口は8回にも追加点のきっかけを作る中越え二塁打を放つなど、2安打1打点の活躍で勝利に貢献した。
午前4時30分。第1試合に備え、いつもよりも早く目覚めた山口は、携帯に目を移すと、正遊撃手で副主将も務める初谷健心内野手(3年=関東第一)からメッセージが届いていた。
「今日、頼んだ」
前日から体調を崩していたというのは知っていた。「最初はビックリしましたが、すぐに意味がわかりました。スタメンは初めて。どうであれ、チャンスなので。ヨッシャーという気持ちが一番でした」。代役であっても、千載一遇のチャンス。「やってやろうと気持ちが変わりました」と、身震いがした。
春は代打と守備固めで2試合に出場した。「守備もバッティングも戦力になれなかった」。大学野球のレベルの高さを痛感した。「自分は、練習と試合を全く別ものに捉えていたんです春が終わってからは常に神宮球場でプレーをするイメージをしながら、少しずつ積み重ねていきました」。日ごろのイメージトレーニングが実り、急なスタメン抜てきにも、焦らず、地に足をつけ、自分の力を発揮した。「今日、普通に試合に入っていけたのは、その取り組みが正解だったからです」と胸を張った。
龍谷大平安コンビでの活躍だ。ドラフト上位候補の西川史礁外野手(4年=龍谷大平安)は、初回2死二塁から、チームに流れを呼び込む先制の中前適時打。山口は高校の後輩で「しっかりと準備をした中で、自分が思っていた以上の成績を出してくれて、本当に頼もしい後輩です」と、笑顔で見つめた。
安藤寧則監督(47)が日ごろから口にする「全員戦力」の言葉通り、チームのピンチにも、層の厚さを見せつけた。「積み重ねてきたものが成果として出た」と安藤監督。春の王者は、秋も死角はなさそうだ。



