ソフトバンクが4年ぶりにリーグ優勝を奪回した。

試合中だったが、ベルーナドームで日本ハムが西武に敗戦。その瞬間にソフトバンクの優勝が決まった。直後にソフトバンクも勝利。大阪の地でリーグ優勝は南海時代の65年以来59年ぶり。大阪を主戦場としていたホークスにとっては「里帰りV」となった。小久保裕紀監督(52)は胴上げ8度、さらに孫正義オーナーも宙に舞った。

直近3年間は悪夢の連続だった。工藤元監督の最終年だった21年は8年ぶりのBクラス。5年連続日本一の夢が途絶えた。藤本前監督の1年目だった22年は、優勝マジック1としながらリーグ最終戦で敗北。勝利したオリックスに2連覇をさらわれた。23年は7月に12連敗を喫するなど大失速。勝率1毛差で3位フィニッシュとなり、CSファーストステージでも3-0の延長10回に4失点してサヨナラ負け。劇的な敗戦の連続ともあり、勝利に飢えていた。

「勝利の女神は細部に宿る」。就任1年目の小久保裕紀監督(52)は定められたルールを徹底させ、隙のないチームを作り上げた。怠慢走塁はいかなる状況でも許さない。主力が全力で走るからこそ、後輩たちはついてくる。「上に立てば立つほど見られている。2、3、4軍の選手にも見られている。電車に乗ったって知らない人に見られている。駅であっても空港であっても」。就任以来から言う「美意識」を植え付けた。最後に勝利の女神がほほ笑んだ。

今後はポストシーズンを勝ち抜き、日本一を目指すチーム作りが始まる。レギュラーシーズン終了まで小久保ホークスは緩みなく戦い続ける。