4年ぶりVへ、巨人が優勝マジック1として王手をかけた。6回に岡本和の先制適時打の直後、浅野翔吾外野手(19)が1死満塁のチャンスで押し出し四球を選ぶと同時にほえた。貴重な2点目を奪って競り勝つと、2位阪神が敗れ、28日の敵地広島戦で勝つか引き分け、敗れても阪神がヤクルトに負ければ優勝が決まる。就任1年目の阿部慎之助監督(45)は「自分たちで勝っていくだけ」と必勝を誓い、歓喜のセプテンバーをもたらす。

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浅野が右拳に握り、ほえた。6回1死満塁、フルカウントから中日梅津の低め152キロ直球を見極めた。追い込まれた後、ノーステップで対応。9球目で押し出し四球を選び、貴重な追加点を呼び込んだ。「なんとか点が取れてうれしかった」と気迫があふれた。

試合前のミーティングで、阿部監督から「ビビらずやれ。もう1回コケてこい」と背中を押された。25日DeNA戦は右翼守備でぬれた人工芝でずっこけ、前夜は33試合ぶりにベンチスタートだった。2試合ぶりのスタメン復帰でミスを恐れない姿勢を求められ、気持ちが入った。5回1死一塁でも中前打で好機を拡大した。

切り替えて、前を向く強さを求めている。適時失策で涙した9月21日広島戦の後。移動した兵庫県内の宿舎の部屋で1人で休んでいる時だった。スマホが鳴った。坂本から「そんなの気にしているようじゃだめだぞ」とのメッセージだった。その背番号6は23日阪神戦で代打決勝適時打。3打数無安打だった前日から挽回した姿に「自分もエラーもミスもいろいろあると思う。でも結局『浅野がチャンスで打ってくれる』と信頼してもらえる打者になりたい」と目指す将来像を重ねた。

マジックは1。迎える舞台は1週間前に涙したマツダスタジアム。19歳の若武者は「ミスを恐れずに、どんどん積極的なプレーをしていければいいかなと思います」。熱く、強い気持ちを前面に押し出し、チームを歓喜の瞬間に導いていく。【上田悠太】

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