巨人山崎伊織投手(25)が日本一への吉兆となる2ケタ勝利に到達した。6回1/3を5安打2失点。昨季に続きシーズン最終戦で10勝目を挙げた。8月27日ヤクルト戦以来の白星を「粘って粘って投げられたのではないかな」とかみしめた。投球回数も2年連続で規定に乗った。

菅野(15勝)戸郷(12勝)に続くチーム3人目の2ケタ勝利となった。オール日本人右腕による2ケタ勝利トリオの完成は球団30年ぶり。中日との伝説の「10・8決戦」を槙原、斎藤、桑田の3本柱で勝利し、西武との日本シリーズも4勝2敗で制した94年以来だった。日本一へ後押しとなるデータになる1勝だった。

リベンジをかけた中5日のマウンドだった。9月26日DeNA戦は3回途中9安打4失点で降板。2試合連続の3回途中KOで、9勝目で足踏みした。杉内投手チーフコーチから「10勝目を取ってきてくれ」と親心でシーズン最終戦を託された。優勝決定後、初の本拠地での一戦でもあった。技術よりも打者に立ち向かっていく気持ちを大事にマウンドに立ち「こういう場所を準備してくださった。監督、コーチ、皆さんに感謝」と結果を出した。

疲労が見え始めた9月は0勝1敗、防御率7点台と安定感を欠いていた中で、CSファイナルステージに向けても安心材料となる。「これからもっと大事な試合がある。このいい感覚を忘れないように」と山崎伊。スローガンに「新風」を掲げるチームで、どっしり構える3本柱。ポストシーズンでも10勝トリオが躍動すれば、頂点は近づいてくる。【上田悠太】

▼山崎伊が2年連続のシーズン10勝。今季は菅野15勝、戸郷12勝で、巨人の10勝トリオは17年(菅野17勝、マイコラス14勝、田口13勝)以来7年ぶり。山崎伊は昨季もチーム最終戦(10月4日DeNA戦)で10勝目。過去には清水直(ロッテ)が04年と06年に最終戦で10勝目を挙げたことがあったが、2年連続は史上初の珍しいケースだった。

○…巨人阿部監督が日本一奪回を誓った。本拠地最終戦後の優勝セレモニーで「これからが本当の勝負。厳しい戦いが待ち受けています。最後の最後まで諦めることなく、精いっぱいに戦って日本シリーズに出て、必ず日本一の報告をここでできるように」と宣言した。就任1年目の今季は77勝59敗7分け。チャンピオンフラッグを手に場内一周し、レギュラーシーズンを締めくくった。

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