ダルビッシュ、大谷の系譜を継ぐ、日本ハムの新たなスター候補が登場した。21年ドラフト1位の達孝太投手(20)がロッテ戦(ZOZOマリン)でプロ初勝利を挙げた。将来は大先輩たちのようにメジャー志望の高卒3年目右腕が、CSファーストステージで戦う相手に5回3安打無失点、4奪三振の快投。プロ2試合目の先発で、伝説の幕開けを予感させるメモリアル勝利を手にした。
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記念の勝利球を手にしても、笑顔は少しだけだった。ヒーローインタビューで達は「内容自体は正直、納得はしていないんですけど、無失点で抑えられてうれしいです」。最速は152キロ。鋭く落ちるフォークや大きな縦割れのカーブでも三振を奪ったが、反省したのは2回と3回の投球。直球が高めに抜けたり、フォークもたたきつけすぎたりと2イニングで45球を要したこと。逆に言えば、そこを乗り越えれば、もっと楽に勝てる。「方向性は見えたのかな」と試合後にはレベルアップへの道筋を頭の中で描いていた。
メジャー志望を公言して、天理(奈良)からプロ入りした。長身の高卒右腕は、目指す場所で活躍する球団OBのダルビッシュや大谷の系譜を継ぐ、次世代スター候補のプロ1勝。新庄監督も「ここからどこまで球界のすごいピッチャーたちに仲間入りするのか、何年かかるかなというところの楽しみはありますね」と今後への期待を高めた。
CSでのサプライズ起用について、指揮官は「まだ決めてないです」と可能性を否定しなかったが、「いきなりはちょっと…おしっこちびると思うから(笑い)。そういうのは嫌いじゃないです。でも、そういう年じゃないんで、もう今年は」と言った。
ポストシーズンでの登板機会があるかは分からないが、達本人は自身の成長だけに目を向ける。「率直に1軍でどれだけ自分のボールが通用するか疑問の中で投げた。感覚とはあまりズレていなかった。手応えは意外とありましたね」。将来の大飛躍へ、確かな自信を得たプロ初勝利となった。【木下大輔】



