ロッテ田中晴也投手(20)が6回2安打2失点(自責点1)で降板した。3回2死二塁から宗山に先制適時打を浴びると、6回には味方失策と野選で2点目を許した。味方打線は4回から3イニング連続で併殺打に倒れるなど、援護もなかった。
今季2連勝中で、チームの連敗ストップを託された。試合前時点で、チームは今季最多の5連敗で最下位に転落。「チームが勝つことに全力を注ぎたいなと思っている。思いっ切りいくことが自分のスタイルですし、それが試合につながってチームの流れにいい影響与えれたらいいかなと思ってます」と話していた。
その言葉通り、150キロを超える速球を軸に、フォークとの緩急で楽天打線を打たせて取った。前回4月27日の日本ハム戦は5回2失点で2勝目を挙げたが、吉井監督からは「多分今までで一番調子が悪かった」と評された。田中晴も「ストレートが物足りなかった。下半身が使えてなかったのと重心が低くなってたのでそこを修正した」と、仕上げてきた。
特別な思いもあった。「こどもの日」の登板について「プロ野球っていいなと思えるようにハツラツとしたピッチングをしたい」と意気込んでいた。幼少時代は家族でよく野球観戦に出かけたという。地元新潟のハードオフでのプロ野球はほとんど観戦した。さらに「ベルーナで田中将大さんの連勝や大谷翔平選手のホームラン見たり衝撃的だった」と振り返る。今度は自身が野球少年に夢や希望を与える存在になる-。勝ち投手の権利は手にできなかったが、そんな思いがこもった93球だった。



