時代にあらがうエース道を突き進む。ソフトバンク上沢直之投手(31)が8日、来季は180イニングを投げ抜く意気込みを示した。「180イニングを目標にしたい」。今季は144回2/3で規定投球回クリアも、満足はしていない。日本ハム時代の23年に記録した170イニングを更新するキャリアハイ到達を誓った。

ハードルは高い。今季は日本ハム伊藤が両リーグで唯一180イニングを上回る196回2/3を記録した。昨今のプロ野球界は先発陣、救援陣の分業制が主流で、年々、先発投手の投球回数が減少傾向にあるのも事実。だからこそ、上沢は「その流れに乗り過ぎないようにしたい」とキッパリ。その言葉に、先発投手のプライドがにじむ。1年間ローテを守り抜き、1試合平均7回以上は絶対条件になる。さらに「負担は減らせるようにしたい」。マウンドを譲らないことで、リリーフ陣に負荷をかけたくない意味合いも強い。

今季は自己最多タイの12勝(6敗)を挙げ、防御率2・74をマーク。移籍1年目から期待に応えるエース級の働き。チームのリーグ連覇、5年ぶりの日本一に貢献も、投手タイトルを手にすることはできなかった。「どれでもいいので1個取りたい。どれか取れれば(チームに)貢献していると思う」。最優秀防御率、最多勝、最高勝率など自身初の投手タイトル獲得も見据えた。

この日はみずほペイペイドームでトレーニングなどで汗を流した。ここまでは体づくりを優先にするも、今後はファーム施設のタマスタ筑後を訪れ、キャッチボールを行う予定でいる。パ最多勝右腕の有原が今季で3年契約が満了。来季の去就は不透明な状況にある。ベテランの東浜も国内FA権を行使する見込み。ダブル流出となれば上沢が投手陣の最年長となり、今年以上に大黒柱としての期待が高まる。【佐藤究】

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