楽天が米大リーグのドジャースなどでプレーした前田健太投手(37)の獲得調査を行っていることが18日、分かった。日米通算165勝を誇るベテラン右腕は、来季から日本球界復帰を目指す意向を示し、巨人も獲得調査を進めている。今季の楽天は2ケタ勝利、規定投球回到達者がともにゼロ。先発防御率はリーグ最下位3・72と戦力強化が急務で、沢村賞を2度受賞するなど国内でも実績十分の前田は補強ポイントに合致する。

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楽天がマエケンの獲得に向けて、本格調査に動き出した。米国で10年プレーした前田は、日本球界復帰の意向を示しており、新天地が仙台になる可能性が浮上。日米通算165勝を誇る実績十分の右腕に対し、すでに巨人が獲得調査を行っているが、先発陣強化が急務の楽天も市場の動向を慎重に見極めながら、調査を進めているとみられる。

今季の楽天先発陣はシーズンを通して苦しんだ。先発防御率はリーグ最下位の3・72で、チーム最多勝は2年目の古謝、リリーフ西垣の7勝と2ケタ勝利には届かず。規定投球回到達者は球団初のゼロとなった。

昨季、自己最多11勝を挙げて2年連続の開幕投手を務めた早川は、わずか2勝にとどまった。さらにエースの期待を背負った左腕は、9月に左肩を手術した影響で来季開幕に間に合うかは不透明な状況だ。

助っ人も期待したほどの活躍とはならなかった。ハワードは5勝したが、故障がちで登板9試合とシーズン通して稼働できなかった。ヤフーレも実力を発揮できずに2勝止まり。両外国人は退団する可能性があり、新戦力として前ロッキーズのロアンシー・コントレラス投手(26)を獲得するなど補強に着手している。

そんな投手事情を厚くさせる切り札として、前田はうってつけの存在といえる。広島のエースとして活躍し、10年から6年連続で2ケタ勝利をマーク。その間に最多勝、沢村賞にそれぞれ2度輝いている。

15年オフにポスティングでドジャースに移籍し、渡米1年目に16勝、17、19年にも2ケタ勝利を挙げた。20年からはツインズ、24年からはタイガースでプレー。今季は5月にカブスとマイナー契約を結び、8月からはヤンキース傘下3Aに所属した。メジャー通算では226試合に登板し、68勝の成績を残した。

楽天にとって人気、実力ともに申し分のない前田が加入すれば、13年以来のリーグ優勝、日本一に向けて大きなピースとなる。また、海外FA権を行使した則本が退団する可能性があり、新たなチームリーダーとしても期待できる。11年ぶりの日本球界復帰の舞台は杜(もり)の都になるのか、マエケンの決断に注目だ。

◆前田健太(まえだ・けんた)1988年(昭63)4月11日、大阪府生まれ。PL学園で甲子園2度出場。06年高校生ドラフト1巡目で広島入団。在籍9年で最多勝2度、最優秀防御率3度、最多奪三振2度、沢村賞2度。15年オフにポスティングでドジャース移籍。ツインズを経て、24年にタイガース移籍も、今年5月に戦力外。その後はカブス、ヤンキースのマイナーでプレー。185センチ、84キロ、右投げ右打ち。