世界一へのステップを踏んだ。侍ジャパンの中日高橋宏斗投手(23)が8日、沖縄・北谷でシート打撃に登板し、今季初めて打者と対戦した。WBC球を使用し、福永、辻本ら打者6人に20球を投じた。安打性の当たりは2本で、1四球。変化球はわずか1球のみの“直球縛り”で、バットを2度へし折った。
最低気温10度で強風が吹き荒れる厳しいコンディションの中でも、最速152キロを計測。「バッターに聞いても『強さはあった』とのことだったので、まっすぐを投げきれたのはよかった」と振り返った。
最速158キロに鋭く落ちるスプリットを武器とする本格派右腕だけに、今季初の実戦では直球をテーマに置いた。自らの投球スタイルとして「まずはまっすぐでバッターを差し込まないと始まらない」と意識して臨んだ。
14日から始まる宮崎での侍ジャパン強化合宿に向け、「思い描いているようなステップアップができています」と手応え。井上監督も「WBC球の試運転であれだけ投げられれば大丈夫だねっていう感覚で見ていました」。どこでも投げられるように調整を進める右腕は、「万能侍」としての役割を見据える。【佐瀬百合子】



