3時間59分の激闘を終え、バスに乗り込んだのはデーゲームながら午後8時過ぎ。広島に逆転勝ちした4日の試合後、阪神藤川球児監督(45)はほろ苦いマウンドとなった右腕の名前を出した。
1点を追う7回、マウンドに上がったのは3番手木下里都投手(25)。1死から代打秋山に左翼ポール際へソロ本塁打を浴びると、回またぎとなった8回も先頭の4番佐々木に左中間へソロ本塁打を献上した。
終盤に打線が驚異的な追い上げを見せ、延長10回の末に逆転勝ち。最後のマウンドに登板し、7年ぶりのセーブを挙げたドリスの存在は大きいか、と問われた指揮官は「どの選手でも大きいですよ」と答えて続けた。
「どんな選手でもこれから伸びていってもらわないといけないし、失敗の経験も必要なので、それは木下もそうだし、きょう(4日)抹消になった富田にしてもそうなんですけど」。富田は3日に1軍登録されるも、4日に先発した大竹に代わって、登板機会なく出場選手登録を抹消。木下も一夜明けた5日に2軍SGLに合流した。
「1軍にいるから成功者ではないので、失敗して磨き直すということも長い野球人生の中では非常に重要なことなので、この世の終わりみたいな捉え方はもうない時代でもありますので、長期なところでこちらは見ている」。失敗もプロとして成長する上で大事な経験。若虎への“メッセージ”となったはずだ。



