首位攻防3連戦の初戦で、リーグ首位打者が輝いた。逆転された直後の5回1死二塁。楽天辰己涼介外野手(29)がカウント3-1からの5球目、ソフトバンク・スチュワートの変化球を豪快にはじき返した。「もう、なんとかチームのために。ランナーが得点圏にいたんで、返したいなっていう気持ちだった」。打球は中堅フェンス直撃の同点二塁打に。なおも2死満塁から渡辺佳が適時内野安打を放ち、再逆転した。

辰己は開幕から楽天打線をけん引し、7試合連続安打、12試合連続出塁と好調だ。打率3割8分8厘は堂々のリーグトップ。出場14試合のうち出塁できなかったのは1試合のみで、5年連続ゴールデングラブ賞の守備でも貢献度は高い。

チームは3-2で接戦を制した。3連勝で2位をキープするとともに貯金は2。首位ソフトバンクにゲーム差1・5と肉薄した。「間違いなく格上のチームやと思うんで。そういうチーム相手に接戦を取れたのは良かったし、このカードを勝ち越せるように頑張りたい」と引き締めた。

15、16日と続く直接対決でいずれも勝利を収めれば、首位に浮上する。「Bクラスにいてもいいことないんで。いち早く、自分たちのチームが貯金を作っていくことが最善やと思う」。現在の順位に甘んじるつもりはない。

三木肇監督(48)も辰己の活躍に脱帽する。「今年、本当に彼のチームへの貢献度はすごく高い。逆転された次のイニングだったから。あそこが結構、ポイントだった。本当によく返したと思う」と評価した。辰己はまだまだ打ち続ける。【山田愛斗】