ロッテが9回にスモールベースボールを徹底した執念の攻撃を見せ、連敗を阻止した。楽天が敗れたため、チームは最下位を脱出。サブロー監督(49)は試合後「(若手の成長を)見ると楽しいですよね」と、泥臭く白星をもぎ取ったナインを称賛した。
ドラマは1-1の同点で迎えた9回に待っていた。井上が敵失で出塁すると、ベンチが動く。「終盤でノーアウト、先頭が出た。どうしても送りたかった。山口には送らすことはできないんで、送れる選手を送った」。指揮官が送り出した代打和田が、プレッシャーをはねのけスリーバント成功。復調気配の寺地が意地の左前打を放ち、一、三塁とチャンスを拡大した。
ここで打席には友杉篤輝内野手(25)。サインはセーフティースクイズだった。初球外された後、カウントを整えて迎えた局面で、絶妙な打球を三塁側へと転がし勝ち越し点をもぎ取った。
劇的勝利の呼び水となったのは、先発したドラフト2位ルーキー毛利海大投手(22=明大)の粘投だ。3回に自らの暴投で西武戦初失点を喫し、連続無失点記録は14回でストップしたものの、4回以降は立ち直った。勝利投手とはならなかったが、サブロー監督は「久々に(良い)毛利が見られた。勝たしてやりたかったんですけどね。でも、9回につないだのも毛利のおかげ」とたたえた。



