DeNAダヤン・ビシエド内野手(37)がシーズン中では異例のNPB引退を決断したことが23日、分かった。近日中にチームを離れて渡米するとみられる。今季はここまで20試合の出場にとどまり、そのうち16試合が代打出場だった。中日時代から日本で11シーズン、通算1021試合、1040安打、142本塁打を放ち、首位打者や最多安打のタイトルを獲得した愛され助っ人。球団の慰留も意思を覆せなかった。
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ビシエドが異例とも言える決断を下した。この日も1軍のヤクルト戦(横浜)に代打出場していたが、シーズンの真っ最中に引退する見込みとなった。球団も残留へ向けて慰留に努めたが、本人の意思は固く近日中にもチームを離れて離日。今後はアメリカで家族とともに第二の人生を歩んでいく模様だ。
中日時代には18年に3割4分8厘で首位打者、178安打で最多安打に輝くなど輝かしい成績を残してきた。昨季は日本を離れてメキシカンリーグでプレーするも、打力を買われて25年7月にDeNAに加入した。外国人枠が外れて日本人選手扱いとなり、一塁手としてゴールデン・グラブ賞を2度受賞した守備力も持ち味だった。日本での豊富な経験と「エル・タンケ」の愛称で温厚な人柄はチームメートや同僚にも愛された。
今季は20試合に出場し、打率2割5分9厘、1本塁打、6打点。出場機会は限られたが、3日のヤクルト戦(神宮)では代打で1号2ランを放つなど、右の代打の切り札になっていた。オープン戦では好調を維持して、14試合で打率3割6分7厘、2本塁打、10打点をマーク。開幕戦は「4番一塁」でスタメンに名を連ねていた。
昨年の入団会見では「日本に戻ってくることを目標に頑張っていたので、うれしいです。日本に帰ってくる機会をベイスターズに与えていただき、本当にうれしく思います」と語っていたビシエド。中日時代には愛息ビシエド・ジュニア君が名古屋の少年野球チームに入団し、外国人選手にもかかわらず、オフシーズンの球団行事にも参加。19年にはNPBアワードにも参加するなど、日本愛にあふれていた「エル・タンケ」。シーズン途中という異例の決断で日本から去る。



