日本製紙石巻(石巻市)が、ミラクル大逆転勝利で2年ぶり7度目の都市対抗(8月26日開幕、東京ドーム)出場を決めた。6回まで無安打の打線が、0-7の7回に大反撃。水野隼翔外野手(32=桐蔭横浜大)がバックスクリーンへソロ本塁打。これが口火となり、11人連続安打の一挙10得点で逆転に成功した。水野は9回にもソロ本塁打を放つなど、2本塁打含む3安打3打点。敗色ムードをベテランの一振りで吹き飛ばし、第2代表を勝ち取った。
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水野の1発が反撃の号砲だった。看板の強力打線は6回まで、出した走者は2四球と失策による3人のみと沈黙。「誰かが火をつけなくてはいけない」と誓った水野が7回1死で打席に立ち、チーム初安打をバックスクリーンまで運んだ。水野から、四球を挟まず11人連続安打(うち長打4本)の猛攻で、10得点の大逆転ビッグイニングをつくった。
ミラクルの始まりは6回裏だった。同回からバッテリーを変更。中堅でスタメンの水野が捕手に入り、柳沼勇輝投手(24=明星大)をリードした。ここを3者凡退で抑え、流れを変えた。水野は7回、8-7と逆転に成功したこの回2度目の打席でも、右越えの適時二塁打。1点差に追い上げられた9回には、この日2発目のダメ押しソロと大活躍だった。「守備を入れ替えたところで試合が動いたので、起用に応える活躍ができて良かった」。
今年で社会人11年目。捕手としてスタートしたが、現在は外野手登録。普段も捕手練習はしないが、試合ではマスクをかぶることがある。伊藤大造監督(59)から「頭の準備だけはしておいてくれ」と言われており、4月のJABA日立大会・NTT東日本戦以来の捕手起用にも、不安はなかった。
1点差の8回には、2死一、三塁で救援した桐蔭横浜大の後輩ルーキー甲斐一馬投手(23)を好リード。9回は3者凡退で締めた。練習からも遠ざかっていても、「ピッチャー陣は僕に投げていないので、その不安を感じさせないように包み込んであげることを心がけています」。頼もしいベテランが攻守に輝き、全国へと導いた。【木村有優】



