最後まで勝利を信じて待ったファンに、広島坂倉将吾捕手(28)が劇的勝利を届けた。1点を追う9回無死一塁。フルカウントからヤクルト抑えキハダの内角スライダーに反応した。七夕の夜空に上がった打球は、右翼席に飛び込む逆転サヨナラ2ラン。難敵キハダにセ・リーグ初失点と初黒星を付ける1発となった。

試合は劣勢だった。1回を3者凡退で滑り出した先発岡本駿投手(24)は、2回に崩れた。先頭への四球から3失点。その後は5回までしのぎ、6回以降は中継ぎ陣が無失点にしのいだ。打線は5回に連打から好機をつくり、相手の失策で得点。さらに復帰したばかりの秋山翔吾外野手(38)の犠飛に、三走エレフリス・モンテロ内野手(27)が激走して1点差とした。

9回も足を絡めた。無死一塁から辰見鴻之介内野手(25)が代走で出場。何度もスタートを切る動きでヤクルトバッテリーを揺さぶり、最後は4番が仕留めた。ヤクルトとの七夕決戦は、神宮で5点差を9回に逆転した17年以来。代打で決勝弾を記録したのは、現役だった新井貴浩監督(49)だ。坂倉は「監督に続けて良かったです」と七夕の夜空に描いた逆転アーチに表情を緩めた。

▼広島新井監督(自身の現役時代以来となる七夕のヤクルト戦9回逆転弾に)「あのときは誰が打ったの? あの選手も、まあまあいいバッターだったからね」

【広島】ヤクルト守護神キハダを攻略して逆転サヨナラ勝利 4番坂倉将吾が9号2ラン>>