決めるべき男が決めた。ソフトバンク柳田悠岐外野手(38)が日本一に導くV打。DeNA相手に2年前の雪辱を果たした。

「なんとかバットの芯に当てることを意識した。いいところに飛んでくれてタイムリーになって、チャンスを生かせて良かった」

流れに乗った。追いついた直後の4回2死三塁。外角の落ち球に手を伸ばし捉えた。勝ち越しの中前適時打。ほえながら両手の拳をベンチの方向に突き出し、ファンは大歓声を上げた。

リベンジに成功した。2年前はDeNAに敗れ日本一ならず。空振り三振で最後の打者となった。「胴上げを見た記憶はめっちゃある。悔しかった。初めて負けた日本シリーズで、すごく記憶に残っている。リベンジのチャンスが来たなと思いました」。今回が9度目の出場で頂点に立てなかったのは24年だけだった。

簡単な道のりではなかった。今月10日から持病の首痛が再発。ポストシーズン前の練習は別メニュー調整で、休日明けの13日もグラウンドに姿はなかった。CS初戦は欠場したが、15日のファイナルステージ第2戦で復帰しスタメン出場。CSからあわせ出場6試合中4試合で安打を放った。そして最後に試合を決める一打。困難も乗り越えチームを頂点まで引っ張った。

ファンのXでの投稿で決まる、「SMBCみんなの声援賞」を2年連続で受賞。賞金100万円を獲得した。「ファンのみなさんのおかげで賞をとれました。なにもしていないですけどね」と感謝し、笑顔で謙そん。背番号9を小久保監督から受け継ぐ者がまたチームの栄冠に貢献した。【塚本光】

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