オリックス岡田彰布新監督(51)が神戸キャンプ3日目の26日、初めてブルペンを視察し、投げ込み重視の考えを打ち出した。

 「たくさん投げなアカンよ。今年の春(のキャンプ)は1000球とか1500球とかやろ。少なすぎる。阪神の久保田なんか3000球も投げる。故障しない程度に、とにかく毎日投げんと1年間もたんよ。肩ひじ、足腰の力はキャンプで身につけとかんと」。

 コリンズ監督時代から3年続いたキャンプでの「球数制限」撤廃を明言。すぐに星野、清川両投手コーチにも伝えた。「今日はみんな試合を意識したような投球をしとったけど、秋はとにかく腕を振って力のある球をどんどん投げるべきだ。春にはできないことだから」と、若手の行儀がいい投球練習にも注文をつけた。

 収穫は多かった。見守った12投手のうち3年目の変則左腕の延江、2年目の梶本の1軍未経験コンビの名前を挙げ「延江はびっくりした。打ちづらい投手は必要やな。梶本は角度があって面白い。いい球を投げるのが多いし、1軍で投げたいなら、まず自分のポジションを探すところからやな」。原石発掘どころか、大抜てきの選択肢すら頭に描いているようだった。【柏原誠】

 [2009年10月27日10時37分

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