長年、巨人の寮長を務め、15日に急性膵炎(すいえん)のため亡くなった武宮敏明氏(享年88)の告別式が19日、東京・調布の調布メモリードホールで営まれた。鉄拳制裁もふるった「鬼寮長」として知られるが、多くの関係者から慕われた。その愛情あふれる人柄を示すように、巨人OBの金田正一氏、黒江透修氏、中日の川相昌弘2軍監督ら約100人が参列した。

 寮で2年間、武宮さんと過ごした柴田勲氏は「巨人の選手が社会に出てもしっかりやっていけるのは、武宮さんが規律を教育してくれたおかげ」としみじみと語った。熊本工の先輩にあたる川上哲治氏(89=日刊スポーツ評論家)は参列できなかったが「オレはそっちに行けないが、こっちで冥福を祈っとる」とのメッセージが読み上げられた。

 [2010年1月20日7時57分

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