WBC開幕戦から二刀流だ! 侍ジャパンの大谷翔平投手(28)が大フィーバーの中、満を持してチームに合流した。3日午後、チャーター機で東京から名古屋に到着。「カーネクスト侍ジャパンシリーズ」中日戦の前にグラウンドに姿を現すと、ファンから拍手と歓声が上がり、かつての対戦相手や初顔合わせの仲間とも交流した。WBC本大会は1次ラウンド初戦、9日の中国戦での先発が有力。世界一奪回のキーマンが、開幕戦から二刀流で出場する意欲を示した。

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可能性がある限り100%で挑む、大谷そのものだった。通常のシーズンより約3週間早く、WBCの初戦、中国戦を迎える。開幕から二刀流でいくことに「もちろん、それが僕のプレースタイルではあるので、そのつもりではいます」と、当然のように言った。「やっぱり初戦なので、その入りが大事。あまり先を見ても仕方ないですし、1戦1戦やっていくのが一番」。先発が有力な中国戦でチームを勢いづける-。3大会ぶりの世界一へ、道筋を思い描き、意気込んだ。

待ちに待った合流に周囲は大フィーバーとなった。顔見知りの選手や初顔合わせの仲間と笑顔で交流。試合前のセレモニーで名前をアナウンスされると、大歓声と拍手で迎えられた。もはや世界的なスターとなった二刀流にかかる期待は計り知れない。それでも、自分を見失うことはない。チームでの役割について、一呼吸置いて言った。「自分の持っているもの、今出せる100%をしっかりと試合の中で出せるのが、チームにとって他の選手にとっても、安心材料になると思う。まずはグラウンドでのプレーを頑張りたい」。

意欲だけでなく、その言葉を体現する。有言実行で、二刀流の道を開いてきた。この日は、東京からチャーター機で移動。通常なら新幹線でも移動できる距離だが、国内で混乱が起きる可能性もある。故障にもつながりかねない事態を避け、万全の状態を整えることが、何よりチームへの貢献となる。だからこそ「なんとか無事にというか、健康な状態で合流できたので、それが一番良かった」と、ほっとしたような表情を見せた。規定により、名古屋で壮行試合は出られないが「1日でも早くこっちに来て、まず時差ボケ、なるべく早く来て戻してっていうのが一番」。世界一を奪回するために、あらゆる手段で状態を整える。並々ならぬ意気込みの表れだった。

球場に到着後、日本ハム時代の恩師でもある栗山監督と最初にあいさつを交わし、言葉をかけられた。「『頑張ろうな』って。こちら側も『よろしくお願いします』っていうことで話をさせてもらいました」。試合中はベンチでダルビッシュやヌートバーらと笑顔で会話を交わした。終始、穏やかな表情で楽しそうな大谷。「僕は常に楽しいっすよ」。そのポジティブな空気が、チームに有形無形の力を与える。【斎藤庸裕】

【3日の大谷の動き】

午前中 米国大使館でラーム・エマニュエル駐日米国大使と対面

午後1時40分 羽田空港発のチャーター機で名古屋へ

午後2時18分 県営名古屋空港に到着。水原一平通訳らとハイヤーに乗り込み、バンテリンドームへ

午後3時15分 球場に到着。その後、チームメートと対面。同じく合流したヌートバーらと記念撮影

午後5時26分 ヌートバーの愛称「たっちゃん」と背中に書かれたTシャツを着用し、グラウンドに登場。ファンから歓声と拍手が上がる

午後5時28分 センター方向へ小走りで移動し、ウオーミングアップ開始。短距離で軽めのダッシュを5本

午後5時42分 佐々木朗希らと談笑

午後5時43分 手を振ってファンの声援に応え、ベンチ裏へ引き揚げる

午後6時50分 中日との壮行試合のセレモニーに登場。観客からこの日一番の声援を浴びる