プロボクシング元WBC世界ライト級王者でタレントのガッツ石松(本名鈴木有二=すずき・ゆうじ)さんが死去した。76歳だった。6月2日、肺炎のために都内の病院で亡くなったと11日、所属事務所ガッツエンタープライズから発表された。近親者だけで葬儀・告別式が執り行われ、お別れの会などは未定。
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まさに生命力の塊のようだった貴君の訃報(ふほう)にただただ驚いています。
私が出会ったのは、日刊スポーツ入社の1年目でした。いきなりボクシング担当です。当時はボクシング全盛時代で、記者はなんと私を含め4人もいたのです。もちろん新人にアピールできるわけがありません。
なんとか訴える点はないか? 無い頭をひねりました。「そうだ!キャリアがないことが武器なのだ」ということに気づきました。年齢の差はわずか4歳ほど。すぐに親しくなっていきました。
さらに幸いなことに、お互い最寄り駅が池袋でした。会社からの帰り道の途中に石松くんのアパートがありました。駅から徒歩20分、私の家からは徒歩10分という至近距離です。毎日の行き帰りというわけにはいきませんでしたが、何かあった時に取材に行くのに恵まれていました。
池袋の繁華街には多くの飲食店がありました。石松くんは自分でお店を経営したほど、飲むのが好きだったし、私も当時は大好きでしたので、若者たちが集って騒ぐ店にもよく一緒に行ったものです。もちろん彼の試合が近くなったら、おあずけです。そんなむちゃをしながら、5度の防衛に成功しているのだから、さすが石松くんです。奥さんとも親しくさせていただきましたし、娘さんとも家族同様に過ごさせていただきました。だれとも区別なく相手をしてくれた石松くん。どうもありがとうございました。【細谷正勝】(68年~81年ボクシング担当)

