プロボクシングWBA、WBC世界スーパーウエルター級王者・輪島功一氏(83)の孫・磯谷広太(19=三迫)が10代ラストマッチで「トロフィー」ゲットを狙う。3日、東京・後楽園ホールで行われる東日本新人王スーパーライト級決勝を控え、2日には東京・文京区の日本ボクシングコミッションで対戦相手の竹内凰騎(19=T&T)とともに前日計量に臨んだ。63・2キロでパスした竹内に対し、63・3キロでクリアした磯谷は「早く試合がしたい。(東日本新人王の)トロフィーをもらいたい」と意気込みを口にした。

初挑戦だった昨年の東日本新人王は決勝で敗退。2度目のチャレンジとなるだけに「昨年、同じこの舞台で負けている。悔しい思いをしたので、今回は絶対に取らないといけないと思っている。失敗も許されない。自分のボクシングをして東日本を取って全日本(新人王決勝=12月19日、東京・後楽園ホール)に行きたいと思う」と強い決意を示した。

12月12日に20歳の誕生日を迎える。この試合が10代ラストマッチ。磯谷は「10代最後の試合。しっかりとトロフィーを取りたい」と決意も新た。中学2年まで取り組んだサッカー選手時代、幼少時にトロフィーを手にしたことはあるものの、ボクシングでは自身初となる。それだけに「個人競技で取りたい」と口にした。

指導を受ける父の和広トレーナー、WBOアジア・パシフィック・ウエルター級2位の兄大心(25=三迫)はともに新人王獲得を逃した。磯谷には祖父に続く新人王獲得に期待がかかっているが「特に気にしていない。やるべきことをしっかりとやれば、いろいろ後からついてくると思うので」と自然体を貫いた。

身長180センチの磯谷だが、対戦相手の竹内も2センチ高い182センチ。磯谷は「同じ年齢。前に出てくる選手なので自分にとってはやりやすい相手だと思う。フィニッシュ? 自分のやることがあるので、そのイメージをつくり上げている」と自信の笑みも浮かべた。

10月10日に都内で行われたカード発表会見ではKOを意識していると明かしていたが、この日の磯谷は「5ラウンドを戦うことを気持ちで。途中で倒せればそれはそれでいいが、しっかり最後まで戦うつもりでいる」と集中力を研ぎすませていた。【藤中栄二】