元幕内の人気力士の逆襲が始まった。5場所ぶりに出場した東序二段61枚目の舛ノ山(25=千賀ノ浦)が、一番相撲で有川(二所ノ関)を圧倒して白星発進した。午後に取組があった関取時代と違い、朝は7時に大阪・泉南市の宿舎を出発。途中で電車に乗って約2時間かけて場所入り。303日ぶりの本場所の土俵に「めっちゃ緊張しました。フワフワした感じ。朝早いのは9年ぶりぐらい」と大量の汗をぬぐった。
ここから返り入幕を果たせば、昨年初場所の土佐豊(現安治川親方)の西三段目84枚目を超える戦後最も低い地位からの復帰となる。十両だった1年前は右膝のケガをおして出場も幕下に陥落し、夏場所で途中休場後は4場所全休して治療に専念。番付は急降下したが「痛みもない。休んで落ちたので膝が戻れば自信はあります」と鼻息は荒い。
場所前の10日には宿舎近くの介護老人施設を初めて慰問するなど、新鮮な気持ちで臨んでいる。「一からのスタートという感じ。早くあの場所に戻りたい」。土佐豊は再出場から11場所で再入幕した。舛ノ山が歴史に名を刻む日も、きっと来るはずだ。【桑原亮】

