「浪速の春」が盛り上がっている。昨年は8日目までで初日だけだった満員札止めは、これで3日連続。立役者は、綱とりの大関琴奨菊に間違いない。グッズの売れ行きに表れている。
琴奨菊のサイン入り手形は、多い日で50枚も出る。もはや代名詞となった「琴バウアー」をデザインしたグッズも早速販売すると、やはり人気の的だ。白と黒でデザインが異なるTシャツは、白色が2日間で完売し、新たに補充されたばかり。せんべいの売り上げも地元大阪出身の勢や白鵬を抑える。売店女性は「去年は、琴奨菊のグッズはあまり売れなかったけど、今年は全然違う」と驚いた。浪速の相撲ファンは素直だ。
素直ゆえに反動もある。東の売店では、地元大阪ながら3度目のかど番の豪栄道が思うように伸びていないとぼやく。西の売店では十両に落ちた遠藤に、昨年ほどの勢いがないという。
相撲絵師の松林モトキさんは、第65代貴乃花までつづられている横綱の相撲錦絵を近々、増やす計画を明かした。そこに琴奨菊が入るかどうか。今場所の綱とりの行方を、相撲関係者も固唾(かたず)をのんで見守る。【今村健人】

