話を聞いていると、足裏をゴリゴリと押してもらいたくなった。

 力士の取材をしていると「疲労回復法」の話題になることは少なくない。秋場所で初優勝を全勝で飾った豪栄道は、けがも多かったせいか、さまざまな方法で体をケアしている。名古屋場所の宿舎には、わざわざ酸素カプセルを持ち込んでいた。高校時代から指導を受けるトレーナーには、場所中も微弱の電流を流してもらう機器で筋肉をほぐしてもらっている。

 そんな豪栄道が、4年前から“愛用”しているのが、足つぼマッサージだ。福岡市内で「本格足ツボ専門店 ニルバーナ」を経営する、おかざきたけし氏と知人を通じて知り合い、施術を受けるようになった。同氏のマッサージを受けたこともある境川部屋関係者は「めちゃくちゃ痛いです」と言うが、それだけ的確にツボを捕らえているということか。優勝した秋場所前も東京まで呼んで、約2時間、入念に足つぼをほぐしてもらった。同氏は、豪栄道につぼ押し用の棒も贈呈しており、その気になれば自分でいつでも、つぼを押さえることもできるようだ。

 そう言えば、横綱白鵬も九州場所では、宿舎近くの治療院から整体の先生を招き、足つぼをほぐしてもらった話を聞いたことがある。「足の指で砂をかむ」と言われるように、力士の生命線の1つが、足裏の力。かゆいところに手が届く…ではないが、足の裏までしっかり届く体のケアが、白星にも近づくのだろう。【木村有三】