第1試合のKNOCK OUT-BLACK女子スーパーフライ級(-52キロ)3分3回で、タイの名門ジム「フェアテックス・トレーニングセンター」と日本人初のアスリート契約を結んだばかりの優波(ゆな、16=TFG EVOLVE)と、TSUMUGI BRAVELY(15=BRAVELY GYM)が対戦。判定2-0(30-28、29-29、30-28)でTSUMUGIが勝利を収め、注目の10代ホープ対決を制した。

立ち上がりからペースを掴んだのはTSUMUGIだった。長いリーチを生かし、ジャブで距離を支配しながら、鋭い左ミドルキックとヒザ蹴りをテンポよくヒットさせて優波の前進を阻んだ。

優波も終盤にかけて持ち前のスピードと回転力を生かしたパンチの連打で猛反撃を試みたが、TSUMUGIは要所でヒザをたたき込むなど優波に流れが行くのを阻止。そのまま試合終了となった。

2人は試合前から大きな注目を集めていた。千葉・木更津市出身の優波は、MA日本キックボクシング連盟スーパーウエルター級王者の松山翔を父に持ち、9歳からキックの英才教育を受けてきた。2023年のアマチュアキックボクシング全日本選手権女子43キロ級優勝などジュニア時代から実績を重ね、中学卒業後の今年5月に「KNOCK OUT.64」でプロデビュー。初戦で白星を飾った。

この日も入場曲「スマイル・プリキュア」に合わせ、“ジムの先輩”スタンプ・フェアテックスばりのダンスを披露するなどスター性も抜群だ。

対する大分・別府市出身のTSUMUGIは、幼少期から両親の勧めで空手を始め、コロナ禍を機にキックボクシングへ転向。今年8月の九州プロキックボクシング(KPKB)でプロデビューを果たすと、プロ修斗女子ストロー級世界1位の宝珠山桃花を相手に長い手足を生かした攻撃に活路を見いだし、判定3-0で勝利していた。

TSUMUGIは前日計量時に「相手(優波)は有名人なので負けたくない。明日は絶対倒します」と静かに闘志を燃やしていたが、その気持ちの強さで見事、勝利を引き寄せた。