【米ラスベガス19日(日本時間20日)=奥山将志】WBC世界スーパーフェザー級王者三浦隆司(31=帝拳)が堂々のKO宣言で、米デビュー戦勝利に自信を見せた。21日(同22日)の5度目の防衛戦に向け、試合会場となるホテルでの公式会見に出席。挑戦者の同級1位バルガスと初対面すると、鋭い目付きでにらみ付けた。盛り上がる故郷秋田の声も力に変え、持ち前の豪快な試合を披露する。

 会見後に取材に応じた三浦は、初対面したバルガスについて「特別な印象は何もない。自分の方が雰囲気をのみ込んでいた」と自信をみなぎらせた。メーンのWBCミドル級タイトル戦に臨む2選手をのぞき、会見には同じ興行に出場する主要選手が勢ぞろい。五輪連覇のリゴンドーら有名選手を抑え、三浦は堂々の大トリであいさつした。

 イベントを主催する元世界6階級王者デラホーヤ氏から紹介を受けると、英語でのパフォーマンスはおろか、表情一つ変えずに言った。「必ずKOで勝って防衛する。期待して欲しい」。挑戦者と向かい合うと、先に目をそらした相手をさらににらみつけるなど、闘争心をむき出しにした。

 「町のヒーロー」の大一番に、故郷の秋田・三種町もお祭り騒ぎだ。温浴施設「ゆめろん」では、これまでの世界戦で最多となる300人規模のパブリックビューイング開催が決定。支配人の高田賢一氏は「こっちは稲刈りが終わったところで時間的にも余裕がある。ラスベガスは遠くて行けない人が多いけど、みんなが応援している。いっぺ(思いっきり)頑張れ!」とエールを送った。

 初の米国決戦も調整は日本式を貫いた。彩美夫人(30)の実家で取れた新米を持参し、豆腐、牛肉を加えたこだわりの「必勝メニュー」で減量も乗り越えてきた。「自分らしい豪快な試合をしたい」と三浦。気持ちを整え、ゴングを待つ。