ワタナベジム女子5選手が8日、都内のジムで会見した。40歳の江畑佳代子は21日に東京・後楽園ホールで5度目の世界挑戦する。WBO世界ミニフライ級王者池原シーサー久美子(31=フュチュール)と昨年5月で負傷判定負け以来の再戦となる。前回は1-2の僅差で「ベストバウト。1度は辞めようと思ったが、お局としてもう少し現役を続けたい。5度目はありえないことだが、まだのびしろはある。執念で勝ちたい」と悲願を期した。

 元WBAライトミニマム級王者宮尾綾香(33)は、より実戦練習の充実のために大橋ジムから移籍を発表した。「前からよく練習に来ていた。江畑さんらたくさんの女子がいて、対人練習が充実している」と、すでに8月からワタナベジムで練習している。心機一転、WBCアトム級王者小関桃(34)との統一戦で失った王座奪回を目指す。

 アマで全日本7連覇した箕輪綾子(28)は21日に6回戦でプロデビュー戦に臨む。リオ五輪代表を逃しての転向。宇都宮にある実家で生花店を手伝いながら2時間かけて通勤する。「ミニフライ級からライト級までいける。ベルトはいくつでもとりたい」と、最大9階級制覇を豪語。10月9日に韓国でプロ第2戦を予定している。

 8月にWBAライトミニマム級新王者となった古川夢乃歌(22)は、日体大4年生で「ネットラジオに出ました」と初々しい。11年ミス府中の東洋太平洋スーパーバンタム級1位後藤あゆみ(28)は21日に無傷の5連勝を狙う。「これに勝てばA級になる。高野さんに挑戦したい」と、モデルの王者高野人母美(29)への挑戦で長身ビジュアル対決を熱望した。