ボクシングの協栄ジムが24日、元WBOバンタム級王者の亀田和毅(26=協栄)が5月5日に東京・後楽園ホールで再起4戦目に臨むと発表した。56・8キロ契約で、ダニエル・ノリエガ(32=メキシコ)と対戦する。

 亀田はWBA世界スーパーバンタム級王者ダニエル・ローマン(27=米国)を2階級制覇の標的としている。ノリエガはそのローマンと15年に北米同級王座決定戦で10回判定負け。「ローマンと似ている相手を探していた」という。帰国直前までメキシコで4カ月スパーリングを積んできた。「レベル、実力は上がった。試合でその姿を見せたい。最終的に仕留めて次につなげたい」と話した。

 当日は長兄興毅(31)の一夜限りの現役復帰が予定されている。対戦相手のポンサクレック・ウォンジョカム(40=タイ)は、日本の国内ルールでボクサーライセンス再交付は却下されている。協栄ジムもいまだに試合方式は未定としている。兄弟2人がリングに上がれば14年の米シカゴ以来3年6カ月ぶりとなる。亀田は「一緒に出られるのはうれしい。世界戦はタイミングもある。誰でもいいからやりたい」と、陣営は年内に世界再挑戦をさせたい考えだ。