初代ユニバーサル王者フィン・ベイラー(36)が6月17日に米シカゴで開催されるPPV大会マネー・イン・ザ・バンク(MITB)のラダー(はしご)マッチ前哨戦で派手に必殺技を決めて弾みをつけた。

 メインイベントで、ベイラーとともにMITBラダー戦の出場が決定する第2代ユニバーサル王者ケビン・オーエンズ(34)とシングル激突。ジョン・ウー、ファイナル・カットと果敢に攻め込みながら、オーエンズに場外回避されてしまった。興奮する相手からロープをつかみながらのストンピング連打を受けて大ダメージ。レフェリーのカウントを無視し、攻撃を続けた相手反則で、ベイラーの白星となった。

 判定負けに不満のオーエンズには試合後も執拗(しつよう)に攻められた。コーナートップからフロッグ・スプラッシュを浴び、リングに持ちこまれたラダーの上部から再びフロッグ・スプラッシュを狙われた。しかし高所恐怖症のオーエンズが躊躇(ちゅうちょ)。その隙を突き、ベイラーがラダーから相手を引きずり下ろし、自ら最上段にかけあがると、そのまま相手腹部を両足で踏みつけるクー・デ・グラを成功させた。

 さらに天井につられたブリーフケースをつかみ取り、MITBラダー戦の勝利をアピールした。元ユニバーサル王者対決を制して躍動した元新日本プロレスのベイラーが光り輝いた。