勝敗のポイントは1本目!? 9日に大阪城ホールで控える新日本プロレスのIWGPヘビー級選手権試合の調印式が7日、都内で開かれた。

 王者オカダ・カズチカ(30)、挑戦者ケニー・オメガ(34)が出席し、調印書に正式サイン。オカダの12度目の防衛戦となる今回の王座戦はオカダの時間無制限、オメガの3本勝負という提案を受けてルールが決まった経緯がある。

 昨年6月のオメガ戦が60分間フルタイムドローだった経緯もあり「引き分けがイヤなので無制限にした」と口にしたオカダは「1本目を取ることが大事。昨年のように1本取るのに60分かかれば、どちらもフラフラ。2、3本目を考えると不利になるので、1本目を考えて取りに行きたいと思います」と作戦の一端を明かした。初対決となった17年1月4日のIWGP戦も46分45秒と長丁場になったことも踏まえながらオメガとの4度目対決をイメージした。

 挑戦者オメガも「最初のフォールをいつ、どちらが取ることが大事」と1本目を最重視した。続けて「私たちのような試合ペースで動いていれば、多分1時間がブレーキングポイントになるでしょう。なるべく早いペース、早い段階でフォールすることが大事」と1本も奪われることなく、2本先取する姿勢を示した。

 3本勝負といえば、力道山の時代からアントニオ猪木、ジャイアント馬場の全盛期に行われていた昭和往年のルール。平成が終わろうとする18年にプロレスの最前線を担う両者が時間無制限3本勝負で戦う面白さがある。V13防衛に成功を目指すオカダは「新しいチャンピオンというものをみせていかないといけない。時間無制限なので楽しんで、勝って素晴らしいチャンピオンをみせたいと思う」と言えば、オメガは「オカダが最強であると認めることはオレにとっては辛いことだ。もう2番手であることは耐えられない。それはオカダを倒さないとなしえない。大阪で勝ってオカダにお疲れ、君はもういいよと言ってやりたい」と王座奪取への自信をみなぎらせていた。