王者藤本京太郎(32=角海老宝石)が6回終了TKO勝ちで東洋太平洋4度目、WBOアジア太平洋4度目の防衛に成功した。

挑戦者となる東洋太平洋10位、WBOアジア太平洋9位スタット・カラレット(23=タイ)に的確な左ボディーブローを打ち込んで相手体力を削った。カウンターの左フックを何度か被弾したものの、余裕を持ちながら右ストレート、左フックなどで圧倒。6回に右カウンターでダウンを奪うと同回終了後、相手陣営の棄権によりTKO勝ちとなった。藤本は「陣営とも話して年末、年明けにかけて世界に関わる試合がしたい」と意欲を示した。

現在、ヘビー級は3団体(WBAスーパー、IBF、WBO)統一王者アンソニー・ジョシュア(28=英国)とWBC王者デオンテイ・ワイルダー(32=米国)が統一戦に臨む展開になりつつある。またWBA正規王者マヌエル・チャー(33=ドイツ)はドーピング違反が判明したばかりで不透明な状況。それでも藤本は「自分のボクシングができるようになった。あと一勝負したい」と強調していた。