プロレス団体KAIENTAI DOJOは19日、千葉Blue Fieldで会見を開き、昨年11月に不倫問題が浮上した創業者で取締役のTAKAみちのく(45)の1月30日付での取締役解任と退団を発表した。

TAKAみちのくは、昨年11月に不倫問題が発覚。これを受けて団体は株主総会が行われる5月に取締役解任と、昨年11月から1年間の報酬100%カットの処分を発表していた。しかし、TAKA本人から今月初めに正式に、今月中の自らの取締役解任と退団の申し入れがあった。団体内で経営会議や選手との話し合いを重ね、この日の会見に至った。

十枝利樹会長は「TAKAには今回の問題で自分の責任を取って欲しい。その上で、もう1度この団体を盛り上げてくれと、強く要請していた。11月中旬ごろから、TAKAから早く解任して欲しい。KAIENTAI DOJOは自分がいなくても勧めることができるだろうと、申し出があり、みんなで何度も協議して、こういう結論に至りました」と説明した。

TAKAは「今月をもって退団することになりました。思い起こせば、プエルトリコで(団体を)立ち上げて19年。米国から帰って17年。この団体を終の棲家として理想のプロレスを掲げやってきた。TAKAみちのくがいるプラスより、いることによるマイナスを増やしてしまった。自分自身で招いた結果。悩みに悩み、ここで身を引くことが1番と自分で決めました」と話した。団体での試合は、2月23日の名古屋大会が最後の試合となる。

会見では、選手の1人から「選手との溝を埋める努力をしたのか?」と問われ、言葉に詰まる場面もあった。また、今後については「白紙。KAIENTAIに呼ばれれば出ないことはないと思うが、ちょっと距離を置いた方がいいと思う。今回のことを良く思っていない選手もいると思うので」と話した。

TAKAみちのくは92年9月に、ユニバーサル・プロレスでデビュー。みちのくプロレスから、WWF(現WWE)などで活躍した。00年に、プエルトリコでKAIENTAI DOJOを設立した。現在は、新日本プロレスの鈴木軍のメンバーとして活躍している。