ボクシングのWBA、IBF世界バンタム級統一王者井上尚弥(27=大橋)が30日(日本時間31日)、米ラスベガスのMGMグランドで防衛戦の前日計量に臨み、117・7ポンド(約53・3キロ)で1回でパスした。挑戦者のWBA同級2位ジェーソン・モロニー(29=オーストラリア)も117・9ポンド(約53・4キロ)でクリアした。

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計量を終えた井上は取材対応はせず、計量会場からホテルへ戻った。大橋秀行会長によると、部屋でステーキとご飯を食べ、笑顔を見せていたという。昼食後は、現地テレビ局のオンラインのインタビューに応じ、元世界王者のウォード、ブラッドリーなどからも質問を受けた。夕食にもステーキを食べ、午後9時に、渡米後3度目のPCR検査を受けた後は、規定により部屋からの外出は制限された。大橋会長は、井上について、「緊張してるでもなく、興奮してるでもなく、『木鶏』のようです」とコメントを出した。