中年のキックボクサーがプロデビューする。新人王トーナメント「Stand up・King of Rookie 2021」(24日、サウス東京ANNEX)に45歳の新人、KATSUHIKO(燕市・KAGAYAKI)が出場。60キロ以下級1回戦(3分3R)で仙一(25=チームドラゴン)と対戦する。

「心臓がバクバクしていますよ」。KATSUHIKOは穏やかに話した。相手の仙一は4戦2勝2敗。持ち味のパンチとキックの連打で対抗するつもりで「相手に付き合わないように。それくらいしかできないので」と笑う。

「King of Rookie」は新人王を争うトーナメント。KAGAYAKIジムの伊達皇輝代表(46)から打診され、9月中旬に出場が決まった。同級エントリー4選手のうち3人は20代。KATSUHIKOは11月13日で46歳になる。それでも「自分への挑戦です。年齢が上だからできないわけではない」。

42歳の時にダイエット目的でキックボクシングを始めた。もともと格闘技が好きでアマでは20戦ほど経験した。アマではヘッドギアなど防具を使用するが、プロはない。「正直、逃げたい」と苦笑い。同時に「3分3回、あがくつもり」と気後れはない。

◆KATSUHIKO(本名非公表)1975年(昭50)11月13日生まれ、西蒲原郡弥彦村出身。弥彦中ではバスケットボール部。日本文理高卒業後に就職し、現在は電気工事業に勤務。憧れのキックボクサーは那須川天心、167センチ。