ボクシングWBAスーパー、IBF世界バンタム級王者井上尚弥(28=大橋)が来年以降の4団体統一へのプラン、スーパーバンタム級への転向について語った。

【井上尚弥】8回TKO勝ち 難敵ディパエンに苦しむも防衛/世界戦ライブ詳細>

14日に東京・両国国技館で挑戦者のIBF世界同級5位アラン・ディパエン(30=タイ)に8回TKO勝ちで防衛に成功(WBA6度目、IBF4度目)。一夜明けた15日、横浜市内の所属ジムで会見に出席した。主な一問一答は次の通り。

-2年1カ月ぶりの国内世界戦だった

井上 試合間隔を空けずに試合ができて、来春の(統一戦の)試合に向けていければと思います。

-相手がタフだった

井上 相手も素人ではないし、ランキングに入る選手。相手がディフェンシブだった中で倒し切ったのは良かった。(タフさは)想定外でした。本当にジャブで倒せると思っていた。ディパエンでなければジャブで倒れていると思う。ムエタイを経験しているというのもタフさに関係していると。あとパンチも意外にありました。

-自身のダメージは

井上 まともなクリーンヒットがもらっていないので大丈夫ですね。

-ディパエン戦の収穫

井上 1つはリードパンチでダメージを与えることができた。(戦前に)リードパンチで倒すという発言したことで少し意識はしていましたし。リードパンチ以外にも左ボディーも。昨日のダメージを与えたのはリードジャブですね。

-8回の倒し方について

井上 8回の最初は軽いパンチを出していたら、ああいう流れがきたので(左フックを)出しました。強引にいければと思いましたが、(相手)パンチが死んでいなかった。7回まではまともにもらったら嫌だなと。あとはパンチが固かった。

-最後はTKO決着

井上 フィニッシュの仕方も考えた。手数でレフェリーストップもできるけれど、それはどうなんだと。それはよぎったけれど、常々、勝ち方を言ってきているのに、それをレフェリー頼りにするのはどうかと。(最後のレフェリーストップは)ああ止められてしまったと。勝ち方にこだわりたかった。

-もしスーパーバンタム級に上げた場合、戦いたい選手は

井上 スーパーバンタム級はこの前、(当時のWBA正規、WBC王者)フィゲロアVS(WBO王者)フルトンの試合を初めて見ました。まだバンタム級の選手しか研究していない。

-減量は

井上 まあ楽ではないですよ。どんどんきつくなっています。もう(バンタム級は)7試合目になってますし。

-バンタム級は限界に

井上 本当なら昨日が4団体統一戦だった。何をやっているのだと(笑)。8月に2人(WBC王者ドネアとWBO王者カシメロ)が対戦して、この12月に4団体統一で終わっていたので。それなら来年はスーパーバンタム級でした。

-いつまでバンタム級

井上 春と夏はバンタムでやる覚悟はある。まだ身体的にも。