K-1スーパーフェザー級の朝久裕貴(26)が同ライト級王者の弟泰央(24)と史上初となる兄弟同時王者を狙う。11日のK-1横浜大会(横浜アリーナ)で元3階級制覇王者武尊(31)が返上し、空位となったスーパーフェザー級王座決定トーナメントに出場する。福岡・朝久道場で最終調整し、ナックロップ・フェアテックス(タイ)との1回戦を迎える。優勝まで1日3試合の過酷なトーナメントになるものの、弟泰央と史上初の同時兄弟王者を狙っている。

「“史上初”はとてもすごいこと」とボルテージを上げた朝久は「K-1のベルトは先に弟が取ったので、僕もK-1王者になって『朝久兄弟、すごい』『K-1といったら朝久兄弟』と言われるように兄弟同時王者になりたい」と気合を入れ直した。記録に刻まれる意義を強調し「K-1の歴史の中に朝久兄弟が同時にベルトを巻いた時代があったと語り継がれるものにしたいです」とのこだわりを口にした。

朝久兄弟の名を格闘技界にとどろかせることを目標に掲げ「僕たち兄弟がK-1王者になったら『K-1には朝久兄弟がいるから敵はいない』と思われたいし、僕たちがいる階級は誰に聞いても『K-1が強い』と言わせたい。全試合KO、1回からKOを狙って、今の2連続KOと合わせて5連続KOで王者になります」と力強く宣言した。

朝久と言えば「妖刀」などオリジナル必殺技を用意していることでも知られている。「新しくできた技もありますし、前回使わずじまいの技もあります。それを使いつつ、新しい技も出していきたいと思います。試合当日に『あの技はなんなんだ?』という動きを見せたいです」と新技の投入も予告していた。

トーナメントには朝久を含めた日本勢4選手、海外勢4選手で争われる。優勝候補にも名が挙がる朝久は「トーナメントに出場が決まった瞬間、他に誰が出るかを確認しなくても優勝する自信しかなかったです。あとはそれを実行するのみです。正直、スーパーフェザー級では自分が一番強いと思っているので、誰がこようが優勝することは変わらないです」と優勝への自信は揺るぎない。

過酷なワンデートーナメントも中国の格闘技大会で経験済み。しかも「16人トーナメントの時は試合間隔1カ月で1日2試合を2回やりましたし、8人トーナメントの時はちょうど1カ月前にワンマッチをやった後に1日3試合やりました」という超過酷なものだったそうだ。「中国のトーナメントのおかげで身体も強くなりましたし、トーナメントで身体が壊れることはないと思います。(トーナメントで勝つためには)集中力を切らさないとか当たり前のことじゃなくて、1回戦でどれだけ全力を出せるかが大事かなと思います」。ワンデートーナメントに対応できる手応えも胸に朝久がスタンバイしている。