プロボクシングIBF世界スーパーライト級8位の平岡アンディ(27=大橋)が26日、東京・有明アリーナでセバスチャン・ディアス(30=メキシコ)との64・5キロ契約体重8回戦に臨む。昨年12月、ジュン・ミンホ(韓国)に8回TKO勝ちして以来、実に1年ぶりのリング。24年に世界挑戦をうかがう平岡が、斬鉄の拳「ザ・ブレード」の愛称通り、キレ味鋭い両拳で1年分の気持ちを爆発させる意欲を示した。
同興行のメインはスーパーバンタム級4団体王座統一戦としてWBC、WBO世界同級王者井上尚弥(30=大橋)-WBAスーパー、IBF世界同級王者マーロン・タパレス(31=フィリピン)戦が組まれている。
◇ ◇ ◇
昨年は日本、WBOアジア・パシフィック王座を保持する2冠王者として4試合を経験した平岡は今年、保持していたベルトをすべて返上し、世界挑戦の準備を進めていた。今回は世界戦のチャンスに恵まれなかったものの、平岡はやる気に満ちあふれている。「タイミング的にも、良い意味でとらえれば修行の期間だった。23年中に試合できることも良かったです」と素直に歓迎した。
昨年は実戦でしか味わえない経験できない収穫があった一方で、3カ月に1度のペースで減量、試合のサイクルは技術面のチェックなどに時間を費やせなかった部分もある。今年3月には父ジャスティス・トレーナーの故郷となるガーナで1カ月間合宿を敢行。父とアマ時代のライバルとなる元世界2階級制覇王者アズマー・ネルソン氏の自宅兼ジムでトレーニングを積んだ。7月には韓国で1週間のスパーリング合宿も消化した。
平岡は「ガーナの1カ月間は濃かった。ネルソンさんと父が共通の師匠の教えでした。おやじが言っていたなと思い出し、良い確認作業でした」と振り返る。
自らのボクシング技術を見つめ直した1年でもある。そんな「準備期間」を意識してきた平岡は「強化した部分はパンチのスピードとキレですね。手応えはあります」と強調。愛称「ザ・ブレード」のキレ味はさらに増している。
年末の対戦相手となるディアスは技術のあるサウスポースタイルのボクサー。研究するための試合動画などが少ないものの、平岡は自らにプレッシャーをかけるようにハードルを設定した。「リングで感じてみてからいきます。それでも圧倒的に勝つことがテーマ。久びさの試合で楽しみです。強くなったところをみせたい」と声をはずませた。
所属ジムの大橋秀行会長(58)は「来年にはアンディの世界戦が実現するように交渉を継続している」と明かす。23年を締めくくるリングは世界前哨戦の意味合いも強い。ディアス戦で快勝し、24年の世界挑戦を目指す平岡は「良い意味で1年分の思い、やってきたことをすべて爆発させたい。本当に練習だけしてきたので。来年に勝負できるような試合がしたい」と言葉に力を込めていた。

