プロボクシング4団体統一スーパーバンタム級王者の井上尚弥(30=大橋)が全米ボクシング記者協会(BWAA)の記者投票で決まる23年の最優秀選手賞(MVP=正式名称シュガー・レイ・ロビンソン賞)に輝いた。19日、BWAAジョセフ・サントリキート会長から井上本人、所属ジムの大橋秀行会長(58)が横浜市内のジムで連絡を受けた。1938年から発表されている同賞の日本人受賞は初めて。BWAA会員(正会員94人、補助会員ら)の投票によって決まった。
サントリキート会長は電話連絡の際、井上が昨年7月に下した当時のWBC、WBO世界同級王者スティーブン・フルトン(米国)と親交があると明かした。同会長は「先週末、フルトン選手と一緒だったが、フルトン選手から『井上にMVPを出さなければアホだ』と言われたよ」と笑いながら井上に報告。そして「正式に23年のファイター・オブ・ザ・イヤーとなるシュガー・レイ・ロビンソン賞を受賞しました。6月に表彰式を開催するので、ぜひ来てほしい」と伝えた。
98年というBWAAの歴史の中で、同賞は1938年から選出をスタート。同会長は「日本人初受賞で、歴史をつくりましたね。名前の知れた選手たち、ムハマド・アリ、ジョー・フレイジャー、マニー・パッキャオ、フロイド・メイウェザー、そして井上尚弥。みんなと肩を並べたことになる」と絶賛した。
これまでMVPを受賞したレジェンドたちの名前を挙げた上で、サントリキート会長は「この2~3年、すごい実績を残してきたので、この賞を受け取ってもらうのは当然のことです。そしてこの賞を獲得したほとんどの人がほぼ(世界ボクシング)殿堂入りしている。既に井上選手の殿堂入りもほぼ確定していると言っていい」と最大級の称賛を伝えていた。

