RIZINランドマーク9神戸大会(3月23日、神戸ワールド記念ホール)に出場する西谷大成(27=ジャパン・トップチーム)が、情緒不安定な「闇谷(やみたに)くん」ではなく、「光谷(ひかりたに)くん」として、RIZINで輝く意気込みを示した。
若手格闘家育成プロジェクト「朝倉未来1年チャレンジ」出身の西谷は、今大会で高木凌(24=パラエストラ八王子)と対戦する。この日、都内で行われた記者会見に出席した西谷は「今年初めての試合ってことで、気合入れて練習してきました。今回も跳び膝で勝てるように頑張ります」とコメントした。
西谷は昨年6月のRIZINデビュー戦で、元シュートボクシング世界スーパーライト級王者の“怪物くん”こと鈴木博昭と対戦。開始早々テイクダウンを決めたが、スタンドに戻った後、跳び膝蹴りを狙った瞬間に左フックを合わせられてダウン。パウンドの雨を浴びて1R56秒、TKO負けを喫した。「今回も跳び膝で-」という発言は、強気の西谷ならではのジョークだった。
鈴木戦のイメージがついてしまった西谷だが、昨年11月のFIGHT CLUBでは朝倉未来軍の一員として出場。本職のキックボクサー山口裕人を殴り倒して1R・TKO勝ち。それ以外にも5月のDEEPではMMAで高野優樹に勝利し、BREAKING DOWN(ブレイキングダウン)では、あの元K-1ワールドMAX王者アルバート・クラウスに勝つなど3勝を挙げた。昨年はMMAではない試合が多かったものの、着実に力をつけているのは間違いない。
だが西谷は自らが置かれた立ち位置に満足はしていない。ブレイキングダウン11のオーディションで「ブレイキングダウンでクラウスとかどんなに強い選手を倒しても、あんまり格闘家として評価が上がってない」と不満を述べ、RIZIN高木戦1カ月前の2月18日開催「11」でYURAとの試合が組まれると、インスタグラムに「YURAくんに勝って、未来さんと戦いたい。派手に勝ったら考えてもらわないと、この試合の意味が俺にはない」と書き込んだ。
あえて“師匠”朝倉にまでけんかを売った理由について「僕の扱いが雑いんですよ(笑い)。(ブレイキングダウンに)出るでしょみたいな感じでくるんで。『それなら、あんたやってくださいよ』って感じです」と説明した。西谷は格闘家としてより大きな舞台を求めているのだ。
そんな中、昨年おおみそかのRIZIN45で、同じ朝倉未来1年チャレンジ一期生のヒロヤが、修斗王者の新井丈にTKO勝ち。西谷は大金星の“相棒”を心の中で祝福しつつも、悔しさから号泣したという。朝倉がYouTubeの中で「大みそかの夜中、飲んでるところに西谷くんが途中で来て、いきなり泣き始めて。『オレも試合したい』だって。闇谷くんが(笑い)。多分めちゃめちゃうれしいんだろうけれど、差をつけられてめちゃめちゃ悔しいんじゃないの」と西谷の心中を推しはかった。
だからこそ西谷は今年を最高の年にすべく、高木戦での必勝を誓った。「前回のRIZIN(鈴木戦)では何も出せてないので、どんなところを出したいというか、何でも出せるんじゃないですか。暴れてやろうかなって思います。(RIZIN継続参戦の)第1歩になれば。2023年はあまりMMAの試合ができてないので。一昨年ぐらいまでは年に5試合くらいはMMAやってたので。一生懸命、試合に出て、しっかり勝ち星を積み上げていきたい」と意気込んだ。
西谷は情緒不安定な「闇谷くん」と呼ばれることについて「逆に周りのことは気にしなくていいと開き直った『光谷くん』かもしれないですよ。言いにくいことを言っちゃうんで闇谷とか言われますけど」とニヤリ。今年のRIZINでは光谷くんとしての活躍に期待したい。

