WOWOWの放送にスペシャルゲストとして出演した元WBA世界ミドル級スーパー王者の村田諒太氏(38)が阿部の試合についてコメントした。

村田氏は阿部が1回に目を負傷したシーンを振り返り「1ラウンド目で目をやっちゃったじゃないですか。あの(時に阿部が出した)パンチって阿部くんの得意パンチだったんですよね。(相手が)来るところに対して、体を流しながら左を合わせる。その必殺技みたいなのを出した瞬間に(ロペスの)左フックをもらちゃって目をやったと思うと、あそこである意味、決着がついてたかなという感じがして」と分析。

続けて「得意なパンチを出して、そこに合わされちゃった、合っちゃった。それって結構、決定的なことだから、あまり不運ということで片付けることはできない。むしろ、得意な必殺技を出したところで合わされたから、そういった意味では阿部くんもそんなに悔やんではないんじゃないかな。悔しいとは思いますけど」と阿部の心情を推しはかった。

村田氏は変則的なボクシングを展開するロペスに対応するのは難しいと説明。そんな中でも阿部がしっかりと対策を練り、練習してきたことは見て分かったと感想を述べ、「トレーナーがセコンドで『もっと腰をすえて、左ジャブ打って、右フックを引っかけて、そっから打て』とか『足を浮かせないで打て』とか言ってて、まさにそうだなと思って。すごくちゃんと練習してきて、ちゃんと対策してて。KG大和ジムをちょっと尊敬したというか。ちゃんとストラテジー(戦略)を立てた上で試合に臨んでた。しかもその練習をしてきたから、阿部くんも途中から右フックで、とかできていた」とジムを含めた阿部陣営をたたえた。

村田氏はロペスのようなボクサーを倒すには、一発があるということを見せておかなければならないと強調。「(井上)尚弥だったら(ロペスと)相性良いんじゃないですか。ダメージングブローを与えられるので。ロペスはどうみてもディフェンスが悪いから。ロペスに勝つには一発ガツンと、しっかりパンチを打ち込める、ダメージを与えられるかどうか。ああいうタイプの選手には『不用意にパンチ打ったらまずい』と(思わせないと)。ガードは悪いし、もらうところは絶対あるんで」と話した。