プロボクシング4団体統一スーパーバンタム級王者井上尚弥(31=大橋)が9月に首都圏で控える次期防衛戦へ、本格的に始動した。6日に東京ドームで元世界2階級制覇王者ルイス・ネリ(メキシコ)を6回TKO撃破した井上は29日、横浜市の所属ジムで練習を再開。シャドーボクシング、サンドバッグ打ち、ミット打ちを披露した。約3週間のオフを経て本格的なジムワークをスタートした井上の一問一答は次の通り。

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-ネリ戦後3週間のオフ

井上 精神的な疲れを(取った)。何も考えずに過ごしていた。体力的、肉体的には問題ないけれど、自分の感じていないところのストレスとかあるので、そこをフラットにしてから、今日スタートする形です。

-練習再開後のテーマ

井上 今日からのテーマは土台作り、基礎から土台を作りをしていく。

-リセットできたか

井上 のんびり食べたいものを食べていました。

-31歳になったからこその練習メニューはあるか

井上 普段と変わらずですね、そこは。年齢に対するものを感じていない。気にせずに、いつも通りに再開したい。

-東京ドームの反響は

井上 だいぶ感じていますね。外に出られないですね。東京ドームという会場での試合、アマプラ(プライムビデオ)の視聴数もそうですけれど、それだけの注目度があったのだとすごく感じますね。

-最有力挑戦者グッドマンが7・10に調整試合を発表

井上 「ボクシングあるある」だなと。(グッドマンを呼び込んだのは)僕が先走っちゃって。試合前に聞いてた話とは…誤解がありまして。自分は交渉して9月と勘違いして、先走ってリングに上げてしまった。どうやら全然、違ったという。

-現状は対戦相手が未定

井上 (構えが)右か左かだけ分かればスパーリングもやりやすい。本格的に相手をイメージし、詰めていくのは1カ月から1カ月半。全然、焦りはない。

-グッドマンが挑戦者なのに9月の交渉が難航

井上 率直に、お金目当てではないのだと。世界チャンピオンになりたい気持ちがある、それを少し感じました。返上を待っているのか、それは分からないですけど。時期、タイミングもあるのでしょうけれど、ちょっと感じましたね。僕は誰とでもやるので。ただ向こうが断ったという理由で(王座を)剥奪されたら納得できないですけど。

-元世界王者T・Jドヘニーが挑戦者候補に浮上

井上 ドヘニーも1人の対戦候補として挙がっている選手。頭の片隅にはあります。会長がおっしゃっていたように、これから交渉に進むと思う。自分はフラットな気持ちで練習再開しようと思っている。

-対戦相手が不透明でモチベーションに変化は

井上 もう、ないですね。誰が相手でも強さをみせるという意味では変わりない。

-米老舗専門誌ザ・リング選定のパウンド・フォー・パウンド(階級を超越した最強選手)が1位から2位

井上 正直、ヘビー級という階級ですし、しっかり試合は見ていない。でもそういう試合をして(4団体統一同級王者)ウシクが選ばれたのならば言うことはない。自分のボクシングをみせて1位に返り咲けたらいい。

-SNSなどで海外のフェザー級王者から対戦希望の声が出ている

井上 それに関しては言いたいことはたくさんある。スーパーバンタム級で敵がいないから「階級を上げろ」というのはおかしい話。やりたいなら(階級を)下げてこいよ、と。階級制のスポーツですから。そんなにやりたいなら下げてくればと。フェザー級にいく準備はしていますが、それは何とも言えない。

-あらためてネリ戦は映像で観たのか

井上 結構、観ましたね。観る時間もあったので。初めてのダウンもありましたし、見かえしました。

-試合総括すると

井上 盛り上がりも含め、あのダウンがあったからこその課題とか、これから見直していかなくてはいけないところもみえた。それを含めて6ラウンドのフィニッシュを考えるとすごく良い内容であったと思う。ドーム決戦自体は大成功だったなと思う。