“アイコン”岩谷麻優(32)が天国の父に弔いの白星をささげた。
メインイベントでスーパーフライ級王座戦が行われ、王者岩谷が13分15秒、ムーンサルトプレスで挑戦者山中絵里奈から3カウントを奪って2度目の防衛に成功した。
岩谷は試合後のマイクで「ちょっと私ごとの話をしちゃいますけど」と切り出し、最愛の父が亡くなったことを明かした。「おととい大好きなお父さんが亡くなりました。ずっと病気してて、車椅子生活で、家族のことも忘れて、ずっと20年間、長い闘病生活を送ってたんですけど。今までプロレスラーとしての娘の姿は見せることができませんでした。でも今日、初めてこの会場のどこかでパパが見てくれたような気がします」と話すと、会場からは温かい拍手が起こった。
そして岩谷は「ごめんなさい、仕事の場、神聖なリングの場所だけど、これだけ言わせてください。パパありがとう! 大好きでした! これからも娘はこのリングとともに成長していきますので、パパも、今日来てくれたお客さんも、配信を見てくれた皆さんも、これから一緒に成長を見守ってもらえたらなと思います」と叫んだ。
試合は、山中がデスロック式鎌固めやスパイダー式の雪崩式ブレーンバスターなどを次々に繰り出し予想外の健闘。岩谷は何度も3カウント寸前にまで追い込まれた。死闘を制した岩谷はバックステージで息を切らしながら「正直、誰ですか? ヨガの先生? そのくらいのイメージしかなかった。チャンピオンとして、あの人の技を全て受けた上で、一発で勝ってやろうと思ってたんですけど、マジで返す前にダメージがデカすぎて、負けそうになりそうでした。危なかった」と振り返った。
そしてあらためて「パパが、自分のお父さんが亡くなって、正直、試合できるかなって。笑って試合ができるかなって思って。ちょっと今日はリングに上がるのが怖かったけど、初めてプロレスラーとしての自分の姿をパパが見守ってくれたような気がして。これからも誇りに思ってもらえるようなプロレスラーで、娘でいたいなと思いました」と話した。

