大関昇進を狙う関脇照ノ富士(23=伊勢ケ浜)が小結栃煌山(28)を寄り切りで下し、2勝目を挙げた。
立ち合いで右を張り、もろ差しを許すも「先場所、あれだけ残すことができたので、余裕を持って」。つり上げようとすると相手の左が抜け、すかさず前みつをつかんで盤石の寄りで制した。
春場所では栃煌山の得意のもろ差しが深く入ったが、不十分の状態から力でねじ伏せて逆転勝利した。張ったのも「前に1回、右で張って一発で持って行ったんで、そのイメージで」と、分析と経験に裏打ちされた1勝だった。初日は地に足がつかないまま佐田の海に敗れ、大事な場所でまさかの黒星スタート。「まだ先場所の自分を探している。自分の場合は気合の入れ方で相撲が変わってくる。力の差が激しい」。本来の調子とは言えないが、強さは本物。まだまだ上がってきそうだ。
4日目の13日には、モンゴルから同便で来日した小結逸ノ城(22)と対戦する。取組前の支度部屋では仲良く並んで談笑していた2人だが、過去2場所はいずれも水入りとなる大相撲の末、1勝1敗の互角(通算は照ノ富士の2勝1敗)。「(長い相撲には)なりたくない。いつも14日目じゃん。それなら、あと1日頑張ればいいんだけど」と笑わせた。大関昇進の目安は最低でも13勝。207キロのライバルとの力比べに「いいんじゃない」と、真っ向から迎え撃つ。

