20日に急性心不全のため、43歳で急逝した元大関貴ノ浪の音羽山親方(本名・浪岡貞博)の葬儀・告別式が22日、名古屋市の平安会館守山斎場で営まれた。
21日の通夜と合わせて弔問に訪れた人々に渡されたお礼状には、陽子夫人ら遺族の、故人へのたくさんの思いがつづられていた。
以下、原文まま
「頼もしく温かく、そして力強く生きた姿を忘れません」
少々、意外に思われるかも知れませんが、出逢った頃の夫はまだ今ほど身体が大きくはなく、可愛らしい笑顔が印象的でした。毎日、稽古に汗を流し、努力を続けた幾歳月。沢山の方に支えて頂いたおかげで、現役時代は大関として活躍することができました。
もちろん調子の良い時期ばかりではありませんでしたが、どんな成績でも家に帰ってくれば、にこにこと、いつもの明るい表情を見せてくれた夫。突然「バーベキューをしよう」「ここに行こう」と思い立ったように計画を立てて準備をし、楽しい思い出を作ってくれたり、時には、きちんと娘や私を諭してくれたり…頼もしく温かなその腕に守られ、今日まで安心して暮らしてまいりました。厳しい世界で闘い続ける夫にとっても、一人娘や私の存在が少しでも拠りどころになっていたのなら何よりです。
突然の別れが悔やまれますが、残してくれた娘という宝物を大切に育ててゆくことが、一番の恩返しになると信じています。まっすぐ前を見据えて歩む凛凛しい表情を、優しいあの笑顔を、私達は生涯忘れません。今は「ありがとう」この一言に尽きます。
元大関貴ノ浪 浪岡貞博は、平成二十七年六月二十日、満四十三歳にて生涯に幕をおろしました。これまで夫を応援し、お力添えを下さった全ての皆様に、心より感謝申し上げます。

