親孝行して、末は横綱に-。西序ノ口20枚目の黒沢(19=入間川)が、7戦全勝で優勝を決めた。

 1段上の序二段の誉錦を、もろ手突きから圧力をかけ、寄り切った。

 3月の春場所前から腰を痛め、7月の名古屋場所は全休。8月下旬から、ようやく稽古を再開し「今場所は得意な形になって上手投げとか出せた」と、白星を重ね続けた。

 群馬・樹徳高時代は、高校総体で個人、団体ともベスト32が最高。東洋大進学かプロ入りかで迷ったというが「お世話になった人に恩返ししたいのと、親を楽にさせたいから」と、稽古に参加した入間川部屋の門をたたいた。パンの製造工場でパートとして働く、母啓子さんには何よりの朗報となった。

 目標の力士は横綱白鵬。「いつも(ビデオで)観て研究しています。柔軟な体に、筋肉をつけたい。目標は横綱です」と目を輝かせた。