角界は大相撲初場所(1月10日初日、東京・両国国技館)に向けて忙しい日々が続く中、世間では年末年始とあり、スポーツの祭典がめじろ押し。高校サッカーもその1つだ。

 もしかしたら、そのピッチに立っていたかもしれない若者が、伊勢ケ浜部屋にいる。序ノ口格行司の式守正一郎(15)。15年夏場所初土俵で、高校1年にあたる。中学までは都内のサッカークラブで練習に励み、ポジションはセンターバック。173センチと決して大きくはないが、50メートル走5秒台の俊足で、千葉県内の高校など2校から推薦入学の話もあったという。

 角界入りのきっかけは、知人の紹介だった。「部屋の後援会の人がいて、行司にならないかと勧めてくれたんです。僕は勉強が出来ないし、この先ずっと勉強することを考えたら、それは嫌だった。じゃあ入っちゃおう」。そんな考えで入門に至った。だが行司として、覚えることは山のようにあり「毎日勉強です」と苦笑いした。

 たまにフットサルをするなど、今でも息抜きに楽しんでいる。サッカーが行司に生かされる部分には「声を出すとか、ですかね…。特にないです」と笑った。年功序列の世界。番付を駆け上がることはできないが、長い道のりを1歩ずつ、踏み締めている。【桑原亮】