大相撲名古屋場所で2場所連続休場した横綱稀勢の里が31日、東京都江戸川区の田子ノ浦部屋で秋場所(9月10日初日・両国国技館)に向けて稽古を非公開で開始した。部屋関係者によると、まわし姿になり、軽めの運動で汗を流したという。

 3月の春場所で左上腕などにけがを負った稀勢の里は、武器の左おっつけが影を潜め、5月の夏場所を途中休場。名古屋場所では5日目の勢戦で左足首を痛めて休場した。

 横綱審議委員会からは、万全の状態での復帰を求められている。帰途に就く際に取材に応じた稀勢の里は「まだまだです」と述べるにとどめた。

 30日から夏巡業が始まった。玉ノ井巡業部副部長(元大関栃東)が「途中から来るとは聞いている」と話すように、稀勢の里は合流する可能性がある。横綱は「(巡業参加は)しっかり稽古をしてから。頑張ります」と具体的な言及はしなかった。